詳細と雰囲気

ここ2日間の日記を読んでも、この同人誌企画「原風景漫画関係」がどういうものなのか、いまいち分かりずらいと思います。
そこで、
私、片桐純哉のサイト「インクの染み」
そして、
参加者、ヤギ彦さんのサイト「薄くなる」
にご訪問いただいて、普段の作風などを見てみて下さい。


さてさて、それでは次に、何故にどういう目的でこの企画を立ち上げたかということをお話しましょう。

というか、さっき書いた文章がそっくり消えてショックをうけているので大分はしょります。勘弁して下さい。

まず、僕が理想としている文化の形態は食の文化でございます。

おいしいものまずいもの高いもの安いもの早いもの遅いもの美しいもの醜いものシンプルなもの複雑なもの人工的なもの自然のもの清潔なもの不潔なものなど。

世界には様々な文化が共存しております。
えりすぐることなく、時にあらわれては消え、食は雑多なままさらに拡大しています。素晴らしいことです。

ある文化の中で優れたものだけを育てようとするとどうしても排他的になってしまうと思います。かといって、新たなムーヴメントを興して成功してもそれは新たな権威主義の始まりでしかありません。

要するになにが言いたいかというと、誰かが良いと思うものと、別の誰かが良いと思うものは違うんだからそれを認めようよ、単純にそういうことです。
だから、僕は、漫画に関して全てを許容します。

ひとつの枠をつくると必ず例外が生まれます。世界は飽和へ向かう混沌としたものなのに、そこに秩序を求めるのは傲慢でつまらない態度です。
しかしながら社会生活を営む上で、ルールや法則を求めるのは仕方の無いことです。
でも表現行為においてこういった態度は全くのナンセンスです。

このまま、変に洗練されず、裾野を広げもっと混沌とした文化に育って欲しい!!
雑多でチープな部分を大いに持つ漫画文化は素晴らしい土壌なのです。
そんな願いを込めてこの同人誌を企画しました次第でございます。

皆様、是非、宜しくお願いします。